敵の言葉に見るムジャヒディーンの勝利
ペンタゴン、アメリカ国防総省は、アフガン人ムジャヒディーンによる拡大する抵抗運動と影響力についての、150ページに及ぶ報告書を公開した。
報告書に拠れば、カブールの代理政権は、国の安定化のための鍵となる、戦略的にもっとも重要な地域121地域のうち、29地域で支配力を保っている。イスラーム首長国の影響力は間断なく拡大しており、カルザイ政権による統制はこれらの地域の25%に及んでいるに過ぎないことが、報告書によって明らかにされた。さらに、報告書は、2009年には、イスラーム首長国のムジャヒディーンは、国内でのその影響力の拡大という点で、近年もっとも成功を収めたと述べている。ムジャヒディーンによる攻撃や奇襲は総合して87%も増加した。
ペンタゴンの軍人兼分析家たちは、ムジャヒディーンの戦術が巧緻なものになり、範囲も拡大していることを認めている。彼らはいまや複雑な戦術を用いている。報告書は、ムジャヒディーンが完全に打ち負かされることはないだろうと認め、しかしその代わりに、カルザイ政権の崩壊を防ぐため、彼らを封じ込める努力が行われていると述べている。
これらは、超大国による告白である。その大統領だったW.ブッシュは2001年にこう述べたことがあった。「もしも我々がアフガニスタンの洞窟で敵を見つけたら、彼らを煙でいぶりだすだろう。そして、アメリカに立ち向かうことを選んだ者は誰であれ、実際のところ自らの手で自分の墓穴を掘っているのだ。」現在では、アフガニスタンにおける基本的な現実によって、敵と代理政権こそが、隠れ家と取り囲まれた基地のなかに身を置いていることがはっきりしてきた。ムジャヒディーンは国内の80%の地域に、確固たる存在感を示している。
この偉業は、何の根拠もなしに現実となったのではなく、その背後には堅固な基盤がある。なぜなら、イスラーム首長国の抱負や公約は、忠実に民衆の熱望を反映しており、それらは正確に同じものだからだ。民衆は、イスラーム首長国のムジャヒディーンが、彼らのイスラーム的、国家的、文化的、あるいは社会的な諸価値観と必要とを保護していることを分かっている。同様に、この偉業はムジャヒディーンの手によるいかなる強制や経済的な報奨の結果でもない。反対に、敵は軍事力と物質的手段との両方を持っている。過去9年間、彼らは目的を達成するためにその軍事力と物質的な策略との両方を用いてきた。しかしながら、皮肉にも彼らは失敗した。
我々は、侵略者達に何故あなたたちが失敗したのかを思い出させよう。それは、あなたたちがアフガニスタンの民衆に腐敗した政治を押し付けたからである。このアフガニスタンを侵略し、民衆から独立と国家の主権を奪った。何千人もの罪のないアフガン人を、グアンタナモ、バグラン(Bagram)、プル・シャルヒ(Pulli-Charkhi)、カンダハール、その他の公にされた、あるいは秘密の牢獄へと送った。アフガニスタンをCIAのネットワークの巣に変えた。人々の家を夜襲して無防備なアフガン人を殺し、あるいは葬儀や結婚式の場に砲撃した。あなたたちのこの国への影響力は、あなたたちが攻撃をやめ、惨めなアフガン人を拷問したり殺したりすることをやめ、そしてアフガニスタンをアフガン人自身の手にゆだねない限り、減退し続けるだろう。
この国から逃げ出し、屈辱を受ける以外に選択肢がなくなる日が確実に来るだろう。時機と状況は、すでにそっぽを向いている。あなたたちは耳を澄まして、この言葉を聞かなくてはいけない。アフガニスタンに駐留し続ければし続けるほど、あなたたちは信用を失うことになるだろう。アフガニスタンからの軍の撤退は、あなたたちの、そして国全体の利益となるのだ。
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