ページ

2010年10月1日金曜日

アフガン人の勝利は目前

アフガン人の勝利は目前
(2010年9月27日)
オバマ米大統領は先週の金曜のBBCのペルシャ語放送とのインタビューで、2011年1月にアフガニスタンから米軍を撤退させるとの約束を反故にした。彼によると、米侵略軍は彼らの植民地主義的なこの地域における目的を達するまで、アフガニスタンに居残ることになる。
 ブッシュ前大統領による好戦的で反人間的な一連の行動指針の幕切れに続いて、全世界の民衆はオバマに対し、このような悪意ある風潮に終止符を打つことを期待していた。彼はきっとアフガニスタンとイラクの占領を終わらせるだろう。また、戦争を拡大させ、イスラームのウンマの気高い息子たちを拷問にかけるため、ブッシュの悪意によって極秘にあるいは公然と、アフガニスタンやイラク、キューバ、そして世界の他の地域に建てられた、全ての悪名高い野蛮な収容所を閉鎖するだろう、と期待されていたのである。事態を動かす舵を手にして、オバマは繰り返しブッシュの行動指針からの脱却を約束し、彼自身が平和と安定の旗印であるかのように振舞った。彼は、悪名高い収容所の閉鎖や、イラクからの一年以内の軍隊の撤退、そして2011年7月までにはアフガニスタンからも撤退することを何度も繰り返し約束した。しかし、約束の期限が近づくや、彼は恥知らずにも自分のした約束を取り消した。収容所は閉鎖されず、イラクからの撤兵は不完全なままで、イラクの安定化と再建のための仕事もなされていない。そして今、来年の7月にアフガニスタンからアメリカ軍を撤退させるという約束にも二の足を踏んでいる。反対に、オバマはあるインタビューにおいて、アメリカ軍はいわゆる彼らの責務といわれるものが完了するまでアフガニスタンに留まると述べた。
 過去9年間、アメリカとその同盟軍は、10万人以上もの罪のないアフガン人の血を流してきた。何千人ものアフガン人を牢獄に押し込み、この聖なる土地で神聖なクルアーンを冒涜し、礼拝者の血でモスクを汚してきた。それらは白日の陽光のように明白なことだ。彼らは他にも残忍な欲望と気まぐれに突き動かされ、吐き気をもようすような行いに手を染めてきた。しかしそれでも、この世界で唯一の尊大な超大国は、アフガニスタン国内のどの地区や地域においても100%の支配権を握ることは出来ず、また特定の地域の住人に、アメリカとカブールの傀儡政権を団結して支持するようにさせることも出来なかった。このことの実際的な根拠は、一部の都市にだけ限定して行われた最新の議会選挙である。国中で投票所に足を運んだのは全有権者のうちの10%以下に過ぎなかった。やってきた10%の投票者たちにしても、この偽造された再建プロセスが成功裏に運んでいると見せかけるため、侵略者の側がばら撒いた大規模な賄賂の結果に過ぎない。
 我々はオバマとこの失敗した戦略における彼の参謀、その実行者たちに問う。9年間に渡る占領と30万人の国内外の軍隊の存在、2億ドルもの支出にも関わらず、国中の3千万人のアフガン人のうちの200万人すら投票日に自ら望んで投票しに出向いたわけではない。この上、アメリカ人がアフガニスタンにおいて彼らの目的を達成すること、あるいはオバマの言葉で言うならば、「理性的な勝利」を手にすることがどのように可能なのか。
 オバマと彼の仲間たちは、勝利を手にする運命にあるのはアフガン人のほうだということを理解するべきである。あなたたちの戦争兵器や洗練された技術はすでにアフガン人の強靭な決意の前に敗北している。アフガニスタンの砂漠と山脈、荒地と平野には襲い掛かる猛攻撃の鬨の声が鳴り響いている。今や事態は、自分たちが国中をとどろかすアフガン人たちに立ち向かうだけの能力を持っているのか、あるいは自分たちの未来を崩壊から守るために何かを試みるべきなのか、ということを見極めるあなたたち次第である。

0 件のコメント:

コメントを投稿