アフガン人は誰に味方したか?イスラーム首長国か、あるいはーー?
(2010年9月22日)
9月18日のいわゆる議会選挙と称するものの管理運営のため派遣されてきた、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)とその他の西洋、あるいは国内における傀儡組織は、選挙を行うための準備が整った状態にあるのはアフガニスタン全土のうち30%の地域にすぎないと早くから予測していた。
理由は安全面の諸問題。しかし、選挙の当日、人々はその見通しすら実現しなかったことを目撃した。投票を行うことによってアメリカの馬鹿げたドラマに参加したのは全有権者の10%にも満たなかった。低い投票率は、恐怖と、広範に広まった不正操作への懸念に帰することができる。
アメリカとその同盟国は、偽装された選挙を成功裏に行うため、治安維持とそのほかの秘密の贈賄行為などに2億ドルを費やしてきた。選挙当日には、数少ない投票所の安全を守るために30万人もの国内外の兵士を動員し、投票しに行く有権者のために道を舗装した。それら全ての努力にも関わらず、アッラーのお助けと、アフガニスタン・イスラーム首長国のムジャヒディーンたちの助力により、選挙と称するところのイベントは妨害され、そのために一部の都市だけに限られたままとなった。そしてその実行者たちにとっては威信を傷つけられるような結果となったのである。我々は、我々の主張を明白に証明する何百もの出来事については触れずにおきたい。その代わり、氷山の一角である二つの投票所の事例だけに言及すれば十分だと考える。ガズニー州の地区投票所と、ローガル州の人口の多い村の、ある投票所の事例である。選挙当日のこのような恥ずべき実情すべてを考慮した上で、この選挙と次の議会とにどのような信用がありうるのかということは、今やしかるべき見識と聡明さを持ちあわせる全ての人々にとって容易に判断できるところである。
ガズニー州アンダール(Andar)地区には30万人以上の人々が居住している。投票所の役人と監査員は、投票所は終日開いたままだったにも関わらず、一日でたった三人しか投票しなかったと認めている。3万人近い人口を抱える州中央部プリー・アラム(Pullie Allam)に近接するパド・フワブ・シャナ(Pad Khwab Shana)でも、投票総数は250票に過ぎなかった。それらもまた部族的なしがらみと賄賂、強制、そして物質的な刺激の結果にすぎない。
国の様々な地域からの異なる報告によれば、全国の360地区のうち162の地区には投票所が一つも存在しなかった。1260箇所の投票所については、昼の11時になる前に閉鎖を余儀なくされた。残った投票所での投票行為は、ムジャヒディーンの攻撃の成功によって混乱を来たした。人々は単に投票に参加しなかったばかりでなく、家に留まってこの偽の選挙への反対の意思を表明した。夕方の4時を過ぎ、公式の投票時間が終了すると、ムジャヒディーンたちはいくつかの都市から首都へと運ばれる投票箱を襲撃した。それらは火をつけられ、破壊された。
全世界、そしてUNAMAと監査員たちは、このような偽の、失敗した選挙がいかなる信頼性を持つと判断できるのだろうか。また彼らは、アフガニスタンの多数派の声と、盲従的なマスメディアやあらかじめ書かれた事実の記録、選挙に関する湾曲された報道とのどちらに重要性を与えようとしているのか、じっくりと考えてみるべきである。同様に、アフガンの人々がアフガニスタン・イスラーム首長国と、アメリカやUNAMA、そしてカブールの傀儡政権とのどちらの側に味方したのか、明確に理解するべきである。
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